世界メジャーに昇格したシドニーマラソン2026に、私は大会ボランティアとして参加してきました。この記事では、応募から当日までの流れ、ボランティアの役割の種類、受けられる特典、現地で見た景色や感想を、体験ベースでお伝えします。ぜひ2027年の参考にしてみてください。
※参加後の感想も更新しました!
大会そのものの概要やルート、限定グッズについては、以下の記事にまとめています。
シドニーマラソン2026完全ガイド|メジャー昇格・ルート・特典・ASICS限定グッズまとめ
※この記事のボランティア情報は、大会公式のボランティアページを参考にしています。募集要項や特典は変更されることがあるため、応募前に公式ページで最新情報をご確認ください。
ボランティアの応募方法と条件
シドニーマラソンのボランティアは、公式の「Pont3 Rosterfy」ポータルから登録します。流れは、(1)プロフィールを作成し、(2)希望のシフトを選び、(3)オンライン研修を受け、(4)ユニフォームを受け取る、という順番です。
応募には主に次の条件があります。
- 年齢は18歳以上であること。
- スポーツクラブ・学校・チャリティ団体などの承認済みグループとして、仲間と一緒に応募することもできます。
- 希望する担当場所を選べますが、第一希望が必ず通るとは限りません。
- 会場までの移動は、各自で行う必要があります。
応募したきっかけは、1年ワーホリをさせてもらい、オーストラリアに何か貢献できるようなボランティア活動に参加したいと思ったことです。探しはじめて、せっかくなら楽しめるイベントで思い出にも残したいと考えていたところ、ちょうどシドニーマラソンのボランティアの募集が始まったので、応募し、応募開始と同時にシフトが確定しましたが、一瞬にして枠が埋まっていました。
当時選んでいたのはバランガルーでの観客案内でしたが、大会数日前により興味のあるポジションの枠が開放されていたので、変更しました。
応募の当日を逃してしまった人は、定期的にサイトを確認することで、空いている枠が取れる可能性もあります。
少し戸惑った点は、役割についての説明があまり豊富ではないため、説明されている範囲内のイメージで応募したということです。当日まで、多少の不安はありましたが、基本的にメディカル系ではない通常のボランティアの業務にそこまで難しそうなものはありませんでした。
ボランティアの役割の種類
ボランティアには、大きく分けて次のような役割があります。自分に合った関わり方を選べます。
| カテゴリー | 主な役割の内容 |
|---|---|
| コース(Course) | 給水(ドリンクステーション)、コース整理(マーシャル)、ライブサイトの運営など。42.195kmのコース沿いに配置されます。 |
| 前日イベント(Expo) | 受付、手荷物預かり、来場者の案内(ナビゲーター)、ごみ分別のサポートなど。ランニングショー(エキスポ)を支えます。 |
| 会場(Venue) | スタート地点(ミラーストリート)、フィニッシュ(オペラハウス)、リカバリーヴィレッジ(王立植物園)での運営。 |
| イベントサービス | 観客の案内(スペクテイターサービス)、受付・認証(アクレディテーション)など。 |
| メディカル | 医師・看護師・救急救命士・理学療法士・応急手当など。医療経験がなくてもできる事務・サポート職もあります。 |
私はフィニッシュポイント、オペラハウスでのイベントサービスという役割を選びました。私のイメージでは、観客から受けた質問に英語で答えたり、案内をするというのを想定していました。実際の役割については後ほど詳しく解説します。
開催日程(ボランティア視点)
ボランティアの活動は、大会当日だけではありません。前日までのエキスポから始まります。
- 8月27〜29日:ランニングショー(エキスポ)=前日イベントの運営。
- 8月30日(日):大会当日(フルマラソン・5kmミニマラソン)。
- 8月29〜30日:メディカル系のボランティア。
私は30日当日のボランティアに応募し、朝5時台からシフトが入っていました。朝早いのは少々大変でしたが、朝日が見えるオペラハウス・ハーバーブリッジ周辺の景色は非常に綺麗でした。
事前研修・ユニフォーム
参加前に、Rosterfy上のオンライン研修(インダクション)を受けます。研修は3つのモジュール(「イベント概要」「役割の説明」「主要な手順」)で構成されています。この3つの研修をすべて修了することが、後述する2027年大会エントリー抽選の条件にもなっています。
ユニフォームは、ASICSがデザインした大会限定のキットが支給され、記念として持ち帰れます。
研修はオンラインのミーティングで受けました。大会についての概要と、当日までに準備することなどが説明されましたが、50名を超える大人数の参加なので、個別に指示などがあるわけではありませんでした。行ってみないと、自分が実際に何をするのかはわからなかったです。
当日の役割(私が担当したこと)
私が実際担当したのは、オペラハウス周辺の案内係で、チームは12人ほどいました。主な役割としては、オペラハウスの階段が観客用の席になっているのですが、入り口と出口を案内するというものでした。
観客の皆さんがオペラハウスに向かってくる中で一番に見える口が実は出口専用で、入り口はオペラハウスの階段の下をぐるりと一周した先にある構造だったので、「ここは出口専用で、入り口は向こう側にあります。階段の下を進んで〜〜〜〜」と英語で一人ひとりに説明をするような仕事がメインでした。
看板等も無いので、無数の人々が出口に向かってくる中、誘導をするのは想像以上にタフでした。稼働時間が10時間ほどなのに加えて、入れると思った場所に入れないことを案内し続けるのは、心苦しい面もあり、「オペラハウスでのイベント案内」という文字以上に大変な仕事ではありました。
ただ、この1日英語を喋り続けるという経験は、非常に勉強にもなり、ボランティアの中で誰かは必ずやらなければならない仕事なので、それを私が誰かの代わりにできたと思うと、総じて良い経験になったと感じます。
ボランティアが受けられる特典
2026年大会のボランティアには、次のような特典が用意されていました。
- ASICS限定ユニフォーム:大会限定デザインの薄い紫色のTシャツがもらえ、記念に持ち帰れます。私の役割は、Tシャツ、ジャケット、帽子が支給されました。
- 限定ピンバッジ
- 無料の軽食・ドリンク:シフト中にボリューミーなサンドイッチ・スナックパック・水が提供されました。
- ボランティア・ポイント制度:シフトを完了するごとにポイントがたまり、将来のPont3大会の割引や無料エントリーと交換できます。
- 参加証明・当日の表彰:活動への感謝として、認定や表彰があります。
- グループ応募のクラブ支援:承認済みグループとして参加すると、完了シフト1回につき40豪ドルが団体へ寄付されます。
着心地も良いTシャツと特に帽子は今後も使えそうな十分なクオリティのものでした。
2027年大会エントリーの抽選特典
シフトと3つの研修モジュールをすべて完了したボランティアは、2027年大会エントリーの抽選に応募できます。主な条件は次のとおりです(変更の可能性があるため公式で確認してください)。
- 当選すると、2027年大会(フルマラソン42.195kmのみ)の出場権が1つもらえます。
- 最大価値は330豪ドル相当(または2027年の海外料金)です。
- 当選は抽選(ランダム)で、当選者には2026年11月17日までにメールで連絡が来ます。
- エントリーの受け取り(確定)期限は、2026年11月19日23時59分(AEDT)です。
- 出場権は本人名義のみで、他年・他種目への変更や譲渡はできません。
これから応募する人へのアドバイス
最後に、これからボランティアに応募したい人へのヒントをまとめます。
- 応募は人気のため、Rosterfyで早めに登録するのがおすすめです。
- シフトによっては朝5時台からスタートするものもあります。
- 抽選特典を狙うなら、3つの研修モジュールを必ずすべて完了しておきましょう。
- 当日は屋外で長時間立つことが多いため、動きやすい服装と、日差し・防寒の両対策をしておくと安心です。
- 会場までは自力での移動になるため、当日の交通規制や公共交通機関のルートを事前に調べておくと安心です。
- オペラハウスでのボランティアは人が最も集まる場所でもあるので、非常にタフですが、特別な経験にもなります!(給水所も大変だったそうなので、基本的に楽な仕事はないと思います)
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